投稿お題・小説
お題を募集します。


とりあえず、ナニか巨大な誤解が発生しているが、

俺ぐぁ、若い頃、もそもそ書いてたのは「旅行記」であり、「私小説」である。

ようするに「小説の体」を成していない駄文である。

らも系のエッセイ小説であり、カテゴリ「ダイエット編」と大差のない性質の読み物です。

ようするに、正規の小説を書いたことはにゃい。

純粋な読み手です。

そのうえで書いてみまする。





世の中に、つまらない小説は多い。

正確に言うと、つまらない本が土台多い。

自慢ではないが、本屋に行くたびに鬱になっているのが現状である。

若い頃に無闇に読み倒しすぎたツケで目が肥えすぎている点に加え、

それ以上に本を選ぶのが下手なのが相乗効果を生み、

最近はまったく本を買わなくなってしまった。




というわけで、ここんところの愛読書は「剣客商売」です。(読み直し

エンドレスで池波正太郎地獄ですね。(国内では彼がベストでしょう。

海外の和魂的最高傑作は、ライフログの小説になります。




最低の小説とはなにか?

これはもうどうでもいい。(なげやり

たまに、

「 これは最後まで付き合ったら廃人になるな 」

という小説がありますが、あれがそうです。




では最高の小説とはなにか?(これぁ漫画でも映画でも一緒ですね



1)主人公の「決断」によって物語が進む。(イキオイは大事です。

2)主人公の「個性」によって物語が成立している。(主人公が主人公たる所以という奴ですね

3)「決断」と「個性」をもつ人々の群像劇である。(複雑な相関・展開の必然性・物語の推進力

4)「台詞」「啖呵」に機知と意気がある。(テーマを抉る名台詞って奴ですな

5)描写が読者の心に働きかけ、ムードを作っている。(情景は大事です。

6)ラストがちゃんとしてる。(実は1番ムズイ




これをすべて備えているのが、

「剣客商売」の池波正太郎であり、

「スコッチに~」のデニス・レヘインなわけです。




池波は時代小説ですが、「時代を超えた人間の業」を見事に描いており、

レヘインは探偵小説を通して「現代社会の抱える業」を描いています。

いずれも「人間・社会」に焦点を当てています。



端的に言うと、いい小説ってなあ、

作品の根っこに「 社会の中の人間 」がいるわけです。

まず初めに物語を生む「社会背景」があるわけよ。

で、「背景」から生じる「動機」があって、初めてそこに圧倒的なリアリズムが生まれる。

そして「社会」の中で抗う人間の姿が、「確かな読後感」ってのを生む。



あとは個々の作品によりますが、「思想性」ってのがカナリ重要なファクターになってくる。

これは「死生観」や「恋愛観」などの作者の捉え方が、

作中の登場人物の言葉を借りて表現されるからであり、

端的に言うと「最高」の小説には「娯楽要素」に加えて

「啓発要素」が含まれているといえます。




物語の「完成度」は、「1・2・3・4・5・6」が土台にあり、

物語の「重厚さ」は、「作品の社会性」に左右され、

物語の「啓発性」は、作者の「思想性・感性」に影響を受けるといえます。



「最高の小説」というやつは、どうにもこれを押さえているように思う。



ちなみに、最近のヒットは、佐藤雅美の「物書き同心・居眠り紋蔵シリーズ」です。

ナルコレプシーを患うために出世の道が閉ざされた役所勤めの下級中年侍・紋蔵の、

リアルに切なく、不思議と燃える物語です。

紋蔵は子沢山です。

剣術も昔は遣えました。

頭も切れます。

でもナルコだし下級武士なので終わっています。

でも、がんばるんです。

家族と人情と正義のために。

常に過小評価されながら。





これもまた、「最高の小説」と言えるでしょう。




以上、和魂によるとっちらかった「最高の物語論」でございました。



でわでわ。
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by 201V1 | 2004-09-26 22:08 | カテゴライズ前・生ログ
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