鋼の歯車

 噛みあわねえギアなんざ抱えて、全体どうするんだい、シギナビベナ。

 じゃかしいぜ、くそったれが。

 



 鍛え上げてきた鋼鉄の歯車も、たったひとつじゃ空回り。

 ぬかせ。ひょっとこ。




 磨いてきた歯車。

 研いできた牙。

 唸れメタルギア。




 ハナから噛みあわせに気をとられ、磨耗しつくした木の歯車じゃ、鋼の機械は動かねえ。

 なんともしがない鉄の山、ツルハシひとつじゃトンネルほるにゃあ、100年かかる。

 1日ごとに、冬が近づく。

 よたよたやってる暇はねえ。



 無駄なんかじゃ、なかったんだぜ。

 たった一つの歯車の力を信じて、鍛えて研いで、泣きながら、夜を明かしてきたのは。




 鋼の歯車よ。

 全力回転!



 おまえはこのために、磨かれてきた。

 たった一個で。



 友よ行け。

 屍は、主の俺が拾ってやろう。



 











 「 雪国の、野辺にわが身を投じべし、全力出撃、和魂要塞 」




 

 
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by 201V1 | 2005-04-01 00:41 | カテゴライズ前・生ログ
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