10周年・前夜祭

エキサイトブログβ版、
つまりは遡ること10年前、
日本のブログ文化黎明期に
この電子文壇にデビューした
古参ブロガーとして
エキブロへの恩返し宜しく
暫くの間
ブログを再開してみようと思う。

エキサイトブログとの出会いは
比喩でも誇張でもなく
小生のその後の人生を
決定付けた出来事だったと言える。

仕事のパートナーも
生涯の伴侶も
忘れえぬ友人も
このエキブロを通じて得たからだ。

アクティブなブロガーであった期間は
実質的には半年くらいしかない。

にもかかわらず、
それによって得たものは
それ以前と以後の全部を合わせても
釣り合いがとれるかどうかという
形容しがたい「何か」の凝縮だった。

当時の「ブログ」は、
文字通り「これから」始まる文字媒体で
無限の可能性を秘めていて
それまで自分との折り合いをなんとかつけながら
声にならない悲鳴をあげていた
我々にとっては
正に「憑代」みたいに遣われた。

恐らくはこの先、
当時のように
気力を尽くして一文字を書くことや
赤心を投じて文章を紡ぐ事や
泣きながら筆をとる事は
たとえ望んでも
叶えられないと思う。

自分を知りたいなら
まず自分を
知られなければならないなんて事は
それまでの道程のどこでも知る機会がない災難だったし
書き続けて思い知るその時までは、
それはいつも
予測できない不意打ち同然の気づきだった。

自分を知る以前の世界と
自分を知る以後の世界の間で
苦悩の内に振るわれる筆の切っ先には
書き手と読み手の文才の有無すらを問わず
その人の人生とそれ以外の人の人生に
関与を許すだけの力が宿る。

その意味で、
あの半年間は、
人生で2度と訪れることのない
奇跡の時間だった。

狭間で何故を叫んだあの頃から
10年を経た今
魔法の解けた手で握る筆には
自らの人生を変える力は残っておらず
ここから先は
自前の筆力で文を紡ぐしかない。

つまりは果たして、状況は最悪。

けれどもきっと
これはこれで、
10年後に控える息子との決戦の
模擬戦としては
なかなか意味のある戦いだと思う。



和魂×要塞 第三部 集中連載

[ 馬力×本願 ~ 老いたる馬は道を忘れず  ~ ]


今度は、神がかりなしでキーボードに向かう。
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by 201V1 | 2013-12-23 09:55
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