基礎

 まぁ、

 なんつうか、

 未熟な小娘たちを率いて、

 キャンペーンなんていう、

 意味のわからねえ、

 腐れ仕事を、

 やっていると、

 往々にして、

 理解を超える局面に当たる。




 スタッフの、
 
 イージーミスが元で、

 客からのクレームが入ることは、

 それほど珍しいことではない。

 どの派遣元も、

 いい加減な研修でスタッフを現場に突っ込んできやがるので、

 起きて当たり前の展開である。

 

 まぁ、

 小生の仕事ってのは、

 そういう複数の派遣元から、

 まともな研修を受けずに現場に突っ込まれてくる、

 小娘の群れを、

 ぶっつけ本番で実戦に投入し、

 一定の成果を上げつつ、

 強引に一日を終わらせるという、

 埒のない、

 あまり心臓によくない稼業なんだが、

 たまに本当に心の臓が止まりそうになる事がある。





 スタッフのイージーミスがもとで、

 お客様が恥をかく羽目になり、

 結果、

 激怒され、

 クレームを直接持ち込んでくれた。

 まぁ、

 大変っちゃあ、

 大変だが、

 ちゃんと謝れば、

 問題の解決はチョロイ。




 しかしながら、

 ミスをかました小娘本人が、

 謝り方を知らなかったため、

 お客様はさらにヒートアップし、

 まぁ、

 マジキレ一歩手前までいってしまった。



 最終的には、

 小生の「 ミラクル御免なさいモード 」の炸裂により、

 事なきを得たんだが、

 正直、

 小娘の常識の欠如の程度の非道さには、

 眩暈を覚えた。













 こいつらは、謝り方を、しらねえ。









 恐るべきことだと、思う。

 頭の下げ方を知らない人間が、

 会釈と謝罪のための辞儀の区別がつかない手合いが、

 下げた頭は上げないという鉄則を知らぬ阿呆が、

 ついにこの国には、

 現れはじめている。





 かつてこの国には、

 謝罪を、

 腹を切ることで顕すほど、

 苛烈な礼儀の文化があった。




 正直、

 同じ国かと思う。




 20歳を過ぎた人間が、

 謝り方すら知らない文化圏。




 

 









 激怒する客を前にし、

 頭を垂れながら思ったのは、

 不快な思いをさせてしまったお客様への謝罪の念と、

 この国をどんどん駄目にしていく、

 なにものかへの怒りだった。





 俺の生まれた国は、

 俺の育った国は、

 どこまで堕ちていくのか。




 





 誰の所為とはいわない。






 










 




 全部は、

 きっと、

 俺達の所為である。







 二次大戦から60年、

 わが民族は、

 多くのものを失った。






 










 取り戻す闘いの狼煙は、

 未だ上がらず、

 小生は、

 己を恥じている。







 




 恥じている。
 
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by 201V1 | 2005-10-10 15:05 | カテゴライズ前・生ログ
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