鰐口家のモットーは「 火が出るまで使え。 」である。



今日、13年使っていたトースターが遂に死んだ。

かれこれ6年ほど前から、

既にトースターなのか炭なのかイマイチ判別の困難な物体に変貌していたが、

それでも機能面では十分に「 焼く。中に入ってるものを。」という同一性を保持していた為、

「 電源が入っている限り燃やし続ける 」という見境なさを発揮する本日まで、

長きに渡って第一線で活躍するコトを許されていた。






今朝方「 俺は燃え尽きたいんだぜ 」という思慮のない蛮勇を奮い、

小生の「 たらこトースト 」を最後の任務に勇退することになった鰐口トースター。

君は最後の最後まで、鰐口家の備品らしく勇猛果敢にがんばった。

ありがとう。

おやすみなさい。





思えば6年前から倉庫で静かな眠りについている「 洗濯機 」の最後も勇壮であった。

20年間、鰐口家の衣料の尽くを洗浄した来た二層式洗濯機。

彼は何度もくじけそうになりながら、老いた身体に鞭打って力強い回転を続け、

最終話では、「 底部の回転盤を空に向けて飛ばす 」という離れ業をやってのけ、

天井に穴を開けてくれた。

小生はその時、彼の「 わが生涯に一片の悔いなし!」という魂の叫びを聞いた。

前のめりで死んだ稀有な洗濯機である。




限界まで働き続ける器物達。

稀に出会える彼等のような「 本物 」を想うたび、

ヤオヨロズの神々の存在を感じる。




物には稀にだが、モノホンの魂が宿る。

滅多にないことだけれど、

たまにそーゆー根性の座った器物がある。




小生は、頑健な器物が好きだ。

壊れないぜっていう、彼等の加減を知らない意気を気持ちよく思う。




八百万の精神に今日、ささやかな賛辞の言葉を贈ろう。














ものども。見事。
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by 201V1 | 2004-07-27 10:00 | カテゴライズ前・生ログ
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