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祖父



鰐口家は「剣」と「女」の家である。

代々男子は剣を振る。

代々男子は女を泣かす。

代々、なんてのは実は嘘で、

片方の爺さんが剣をふり、片方が女泣かせだっただけだ。




なぜか今日、爺のことを書こうと思った。

何も考えず、気の向くままに筆をとろうと思う。

祖父たちのことを書こうと思う。







爺さんの一方は戦前の関東八傑までいった剛のモンであった。

端的に言うと剣術使いである。

剣道人口が最も多かった時代。

居合いも心得ていた。

カラダの細い人で、肉体的には当時としても恵まれていなかった。

才能もあんましなかったという。

努力で上を目指し、腕を上げていった人だった。

名を「 U 」言う。




小生にとって父方の祖父である彼は、

先の侵略15年戦争のうち、実に10年間を職業軍人として従軍している。

銃剣術では師団単位でも無敵を誇った。

あたら10年も戦っていたおかげで、

北は満州から南は常夏のマラリア天国まで、

あらゆる僻地で銃火にその身を晒している。

南方では、自身の所属する大隊が全滅の憂き目に合いながら、

UとU旗下の中隊隊士3名だけが壮絶な激戦をくぐりぬけ命を拾い、

ギリギリのところで戦争を生き抜いた。

終戦時の階級は陸軍大尉である。

当時の戦記物のいくつかには、彼の名前を見つけ出すことができる。




母方の祖父「 T爺 」も、

海軍士官として太平洋戦争には丸4年参加し、

同じく大尉まで出世しているが、(T爺はタタキ上げではない。)

コチラが楽しげに「 七つの海で女を泣かせた 」駆逐艦乗りだった当時の昔話をするのに対し、

生粋の歩兵である「 U爺 」は、

ほとんど戦争について語ることがないままこの世を去る。






空と海と女の間で生きた「 T爺 」と、

泥と血と躯の中で生きた「 U爺」のそれぞれの戦争は、相当異なるものだった様だ。






肉体的には両名ともに恵まれてはいなかったけれど、

陸のU爺が鍛え上げられた針金みたいな若者だったのに対して、

海のT爺は貧弱を絵に描いたような眉目秀麗な若者だった。




T爺が「 人生これスキだらけ 」であるのに対し、

U爺はまるでスキのない人だ。

欠点が見当たらない。

だらしのないところがない。

人生丸々「 立派 」なんである。





死ぬ時も当然のように立派に死んだ。





激痛を伴う大腸ガンと戦いながら、

最後まで「 痛い苦しい 」の一言も漏らすことなく、

「 男ってなあこうだぜ 」ってなあ死に様を見せてくれた。

「 死にたくない 」の一言もなく潔く逝った。

「 死にたい 」なんて泣き言もなかった。

20代で戒名を持っていた人間の凄味を、子孫にまざまざと見せつけて死んだ。

もう20年近く前の話である。




T爺も、U爺同様、すでにこの世の人ではないが、

その最後はナカナカに傑作で、

「 しゅうりょー!しゅうりょー! 」と叫びながら自らタオルを投げた。

肺機能の低下で息苦しさは相当のものだったのだろう。

「 もう苦しいのは嫌なんじゃ 」というセキララな叫びだった。

死因は老衰である。

らしい最後だ。

アルツハイマーでソコハシコにボケが廻ってきていたが、

明晰な頭脳と紳士ぶりを最後まで失わなかったのは大したものだと思う。







U爺が、武を重んじ書に通じた極めて日本的な両道の人であったのに対し、

T爺は、洋の要素の強い、「知」の人だった。仕立てのいい洋服がよく似合った。

U爺はわかりやすい。「 立派 」の一言で形容できる。

わけがわからねえのはT爺だ。多分に育ちが影響しているように思う。




U爺は、当時の日本人の多くがそうだったように、

がちがちの日本夫婦に大量生産された兄弟姉妹の1人である。

育ちは極めて「 まっとう 」だ。





これに反してT爺の育ちは複雑である。






2歳の時、かの関東大震災で実父を亡くしている。

一発目の地震で倒壊しかかった家の中に残されたT爺を救うべく、

T爺の父は家に駆け戻り、

次の余震で全壊した家屋のぺしゃんこになった。

梁の下敷きになりながら、救い出したT爺を妻に渡し、

「逃げろ」と叫び、

自分はそのまま火に焼かれて死んだ。

伊賀の百地三太夫の傍流であった「 家 」が、

金銭的に追い込まれていったのはこれが理由である。

一歳のT爺は、身重の母と2人、突如世間に投げ出された。




資産を売って命を繋ぐ。

家庭教師のバイトと三重県(伊賀)の奨学金、お袋さんの内職で家計をまわす。




虚弱体質だったT爺には、世間一般の男のように「 体が資本 」なんて豪語はできない。

「 身体が資本 」と言えないリアルの厳しさが、現代とは比較にならない時代である。

T爺はおそらく必死だったハズだ。

絶望的な肉体の弱さをカバーする道を真剣に模索したのだろう。




当時の俊英が集まる横浜高校(ほとんどはここから早稲田・慶応・同志社・中央へと進む)に進みながら、

学費の欠乏で進学を断念せざるを得なくなったT爺が、

衣食の保証された2つの進学可能な行き先のうち、

商船学校ではなく海軍士官学校への道を選んだ理由には、

肉体的な脆弱さが多分に影響している。

彼は海軍士官は務まる「知」はあったが、社会人を勤めあげる「体」がなかったからだ。




T爺は、相当「 カオ 」で得をした。

当時の写真をみると、

「 こりゃあ女がほっとかねえ 」ってツラである。

頬骨の出張ったU爺とは同じ民族かどうかも怪しい。




真っ白な軍服を着た23歳のT爺の写真が、今手元にある。

当時の日本人としては恐ろしく鼻筋が通っていて顎が小さい。

甘いマスクの典型である。

目には寂しげな影がある。

物語から出てきたような憂国の青年士官がそこにいる。

町行く人々が振り返り、

港々の娼婦達が先をあらそってT爺争奪戦を繰り広げたのも頷ける。

小遣いを渡したくなる気持ちがわかる。

T爺は、日陰の洋蘭みてえな容姿で相当に得をした。




「 喧嘩の時は3歳下の弟(後にゼロ・ファイターになる)を呼んだ 」という

へなちょこT爺にとって、

容姿は正に生命線だった。

知性はあるがどこか抜けているT爺は、

駆逐艦乗りだった時代なんども懲罰モノの失敗をしている。

「 戦闘中に寝ていた」なんてミスをして、殴らない上官はいない。

しかしT爺は一度も殴られずに終戦を迎えている。

「 可愛いすぎて殴れなかった 」というケースは、

海軍史を紐解いてもナカナカでてこないだろう。




戦後、T爺は闇市のブローカーとかをやりながら、

20年くらい苦労したあと、

会社を乗っ取って金持ちになり、

株にハマリ、

バブルで資産を大幅に減らし、

ボケて死んだ。




こうやって書くと哀れに見えるが、

ラスト25年くらいは会社の金で海外旅行に行きまくり、

週に4回はゴルフに行くという遊蕩をカマしていたので全然不幸ではない。

むしろやりたい放題である。

U爺が晩年の楽しみなく死んだことを考えれば、

T爺は「 死ぬほど 」老後を謳歌して死んだワケだ。





小生の体つきは、この2人の爺によく似ている。

両方の性質が綯交ぜになっている。

気を抜くとT爺ばりに身体機能が低下する。

気合を入れるとU爺ばりに頑健になる。

性格はT爺に酷似しているが明晰な頭脳はない。

土壇場の根性はU爺がくれたものだ。





面白い爺共であった。

今は亡き2人の男の生涯を振り返る時、いつも思う。

頑張ったなあ。ってね。

ふたりともよく頑張った。

一生懸命生きた。

えらいと思う。

えらいと思うぜ。爺さん。




T爺とした約束。

「 俺は漫画家になるぜ 」




U爺が教えずに逝ってしまった剣。

しょうがないので親父に教わる。

ズイブン出送れちまったが、最近木刀を振っている。

U爺の死に様を思い出しながら。



ブンブンブン。



「何で半身なんだ」

「手首を絞れ」

「刃スジを立てろ」




親父殿、なかなかに五月蝿い。

小生は土台が柔道である。

打撃を前提にした柔道が体さばきの基本になっている。

半身じゃないと落ち着かないし、体重移動がうまくいかない。




「ばかやろう。右肩が出すぎだ。ひっこめろ。」




このまま親父に撃ちかかったら野郎は泡ふくだろうなあ。

とか思いながらボッケンをふる。



バキバキになっていく両腕。

見た目は物凄いことになっている。

戦車の装甲もぶち抜けるんじゃねえの?ってゆー針金の束みてえな腕である。



いつかあの世で会ったなら、及ばずながらU爺に勝負を挑んでみようと思う。

いつかあの世で会ったなら、へなちょこT爺を守ってやらねばと思う。




いつか2人に会った時、笑われないよう生きていかねばと思う今日。




2人がくれた平和にどっぷりと身を浸しつつ、チョコレートを齧る。




甘い。






爺さん、ありがとう。






お蔭で日本は平和だぜ。
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by 201V1 | 2004-07-30 21:01 | カテゴライズ前・生ログ
和魂要塞・極秘情報



実は201V1、普段関西弁(神戸)を使ってます。(なぜ?)
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by 201V1 | 2004-07-29 20:24 | ◎一行日記
ちょっと前の企画ですが・・・
*****恋文祭り、届けこの想い*****
お題の相手ブログに向ける、恋するフィクション恋文コンテスト。
そうです、この恋文は、フィクションです!

揺さぶれ、心。
あしらえ、魂。

笑いを取るも良し。
感動を呼ぶも良し。

選考は、お題の相手に決定権を委ねましょう!
優勝者は、次回のブログ指名ができます!!

開催期間: 先着30トラバあるいは掲載から一週間。
審査員: お題ブログの製作担当者
審査方法: お題ブログの製作担当者からの、返信トラバにて決着!
※審査員からの返信依頼は、当座は企画元の悪魔こと、MenCが責任を持って行います。

あくまでも、フィクション恋文という姿勢を崩さないよう、参加者の皆さんは気持ちをしっかりと持って、本気にならないように。

エスカレートして、ストーキングに走らないよう、超気をつけて下さい。暴走は厳禁です!!

※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

恋文祭り会場: <ここに、相手ブログ名を記載> URL もここに記載。

*******************************

※ 主催者となりました優勝者の方は、ヨコの会お題 「ファンです!トラバ」 との、コラボの為に、まずは最初のお題投稿を、
http://yokoyoko.exblog.jp/tb/626709
まで、トラバしてください。

※ 参加者は、普通にお題のブログ向けに、想いを込めた「恋文」を創作して、普通にトラバを、主催者の記事に投稿して下さい。

※後は、お題ブログの製作担当者が返答トラバしてくれるのを、みんなで待ちましょう^^。
*****恋文祭り、届けこの想い*****




今は亡きメメンシリタル殿の別館で告知されたマグロ市祭り。(メメンシリタルは入院中)

トラバってみようと思う気持ちがむくむく。

和魂的恋文。

読みたいですか?

レディスアンドジェントルメン?

「いかが!」

小生は書くぜ?(ならわざわざ聞くな)
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by 201V1 | 2004-07-29 20:22 | カテゴライズ前・生ログ
肩のチカラを抜けないワケ


えー、なんですね。

いつも必死な和魂要塞。

肝っ魂の鰹節。

デッドラインの浪花節。

言葉の相場屋201V1です。






えー、最近ですね、りりこ嬢のコメントに戦慄し続けている小生。

スキをみせると「 刺される 」というかつてない圧力が新鮮です。











「 このプレッシャー!?シャアかっ?」←うるせえ。










微塵も油断できません。

りりこ嬢、スキあらば出刃研いで突っ込んできやがります。

スーサイドアタックに恐々とする米兵の気持ちです。

「 オーマイ我っ 」

力道山的ストロングスタイルを標榜する小生としては、

急所でこれを受け止めるしかないわけですが、(これをバンプといふ)

あまりに的確なピンポイント・アタックに脳挫傷でイキそうです。( らも万歳)






えーとですね、らもはこの際どーでもいいとして。

最近の201V1の書くテキストには、あんまし、とゆーか、

いざ改めて読み返してみても全く「 余裕 」がナイですね。笑

命を削って書いてます。この馬鹿。

読み手ニャいい迷惑です。

命の叩き売り。

押し売り。

ほとんどタタキ。(強盗の隠語)

全体何を考えてるのか心配です。

言葉を尽くして灰になろうとでもしてるので?

いやいや、彼にはそんな計算はナイ。

勘定のできない埒外な相場屋が彼です。

彼が計算をできたら役人になってます。

根っこはそーゆー阿漕でえげつい野郎です。

ウツボカズラみたいな奴です。( わかりにくいたとえ)




えー、多分、今、節目にいるんでしょう。奴は。

リアルの方でもおよそ正気とは思えない「作戦」を水面下で進行させてますし、

彼は今、ひとつの節目にいます。

商業主義の観点から文章をつづるプロのエッセイストとは違い、

この馬鹿は己の欲するままにテキストを書くため、

「いくぜ?」

となったら酸欠で倒れるまで気力を尽くして文章を書き始めます。

土台長距離には向かない人です。

生粋のスプリンターです。

短距離専門の入れ込み追い込みウマです。( 倍率高いぜ?←買うには覚悟がいる)

骨が折れても走ります。

骨折り損です。(だめじゃん)

カモーン薬殺!

馬鹿にゃクスリは効かねえんだぜ?( いや効くぜ?)





とゆーわけで、201V1、走ります。

酸欠の気配が静かに忍び寄りつつありますが、

まだいける気がするので全力で疾駆します。

シックマウス症候群です!

四苦八苦バンバン盲レース!(思いつきで書くな)

国道暴れ馬、健在です。

法廷速度など、鰐口家では3代前から守ってません。(守れ)

「 黄色上等、赤勝負 」が鰐口家の標語です。(免停されろ)







えー、馬鹿は程ほどに、そろそろぶっちゃけるとですね。

小生は必死にならねば何もできない人間で、

元来は相当堕落した野郎なのです。

放っておくと1000年くらいは軽く惰眠を貪ります。

比喩抜きで、そのくらいの間は「 ぼけっ 」としちゃう性質をもってます。

だから発破をかけにゃあならない。

寝てるヒマなんてありゃしねえ。

さあ立てぃ。あほんだら。

死ぬ気で生きろ、ろくでなし。

蹴り殺されたくなかったら走るんだ。

惰眠かスパートの二択しかできないのが「今」なら後者を選ぶのが男だぜ?

古今無双の命駆け。

咲かぬ仇花・狂い咲き。

冬虫夏草、生やして見せようホトトギス。





・・・・・・肩の力を抜いた途端に文章が破滅的に意味不明になりました。

ヤヴァイ兆候です。

ここらで本腰いれましょう。

この馬鹿に気を抜かせちゃいけない。

生来のどんぶり感性が暴走する。

記事がまるごと支離滅裂になる。

単極性躁病気質が全開になる。

そんな2流の文章なんて書いてる暇はねえんである。

パラノイアを楽しんでいる時間はもーねえのだ。






古参の読み手は御承知の通り、

当該ブログは管理人が阿呆の所為で、

いろいろゴタゴタがありますが、

ゴタゴタをつくったりしますが、

本来は「 創作の景気付け 」を目的に立ち上げられたブログです。

極めて手前本位な趣旨をはらんだブログです。

これまで書かれた記事の中には、

それひとつで小生が物語を1本描ける性質の素材がゴロゴロしてます。

既に「 役目 」をこのブログは果たしてしましました。

独白による効果は極めて高く、

物語の骨子を成すテーゼを育む土壌として

見事に役目を果たし、機能しきったといえます。






「 じゃあ、もう、やめりゃいいじゃん」






嫌です。

ここはこれからも色々な発見ができる場所。

魂を削るのにもってこいのツール。

みすみす捨てる馬鹿はない。






魂ってな面白いもので、

金山によく似てる。

掘らなきゃただの岩山。

でもね削ることで沢山のものを発見できる。

で、なかなかにしてコレを削れる表現媒体はない。

ブログは魂削りのツールとしては稀代の威力を持ってる。

だから僕は手放せない。

役目を務めたそのあとも。

この城で尚、自分を掘り下げたくなっちまう。





ツルハシを振る。

勾玉を掘り当てるために魂の山を削る。

心血を注いで。

肩の力を抜きながらそれをできるほど、僕はまだ達者じゃない。

なんだかんだで若輩まるだし。

力の加減を見極めて、山を削れる神業なんて使えない。

掘り当てたいなら力一杯頑張るしかないの。

肩の力はぬけないの。

ワザも時間も足りないの。





8月には、嫌でも更新が遅くなる。

やらなきゃならないことがあるから。




時間がたりねえ。

時間がたりん。




だったらそれを補う速度で走るしかない。

時間があればと思います。

一息つければ楽チンでしょう。

そうはいかない男坂。

26歳正念場。





肩の力を抜くことも、

ほっと一息つくことも、

すげえ速度で窓の外を滑ってく太陽が

「 ダメだぜ鰐口 」って諭します。

「 走るんだぜ 」って。




自転より早く走れたら、時間なんかぶっ飛ばせる。

終わらない1日だって来るかもしれない。





こないと思う?





僕は来ると思うぜ?

終わらない一日が。




信じるか信じないかで、どこまで近づけるかは絶対に変わる。




終わらない1日はくる。

決して落ちない陽は登る。



夜が来ない日はきっと来る。

来るんだぜ。

走って走って追いつけば。
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by 201V1 | 2004-07-29 18:04 | カテゴライズ前・生ログ
トラバーとコメンターとロムラーと



セメンティックな記事へのコメントは、気力を要する。

非常な気力が必要だ。

書き手の奏でる響きに見合う音を返せるかどうかは、

書き手の真摯さに比肩する誠意と気概が自分の中にあるかどうかにかかってる。




彼が彼女が欲する次の言葉を、考える。

自分のなかにある真実の引き出しから、奏でられた響きと対になる音を探す。

記事によって、自分という人間の中で響いた音の中で、真に価値のある音を探す。



ソクラテスは言った。

「 しかるべきときに、しかるべきことを、しかるべき方法で、しかるべき人に、しかるべき言葉で伝えよ 」と。



見つかる時もある。

見つからない時もある。



見つかった時、僕は書く。

書き手への、僕からの言葉をコメント欄に。

真摯な歌には真摯な姿勢で

砕けた文体の中の悲しみには愉快な姿勢で慈愛の音を、ありったけの気持ちを込めて書く。



見つからない時、阿呆な自分を呪いたくなる。

手前は四半世紀も全体何をやってきたんだと、自分を駑馬したくなる。

無力に苛立つ。

歯噛みしながら、記事を読み直し、しばらくPCの前で固まって、

歯痒さに苛立ちながらそのブログを閉じる。

「すまねえ」と心の中でつぶやきながら、画面を閉じる。




コメントは、感想文じゃない。

返信だ。

書き手が投じてくれた石が呼ぶ波紋。

読み手は心の湖面に広がった波紋を、書き手に返す。

記事とそれへの返信はこの関係を可能にする。

書き手と読み手の姿勢が、その成否を決めるのだろう。

なあなあで書き、なあなあで読み、なあなあでコメントを書いたっていい。

やり方は自由だ。

ただそれは、理想の関係にゃあ程遠い。

本来は、書き手の姿を映す湖面たるべき読み手は、

広がった波紋のその色を書き手に伝えなければならないハズだ。

読むとはきっとそういうことだ。

それを言い聞かせるたびに、自分の力不足と意気地の不足に歯痒くなる。

「バカヤロウ」とつぶやく。






そんな無力感と戦いながら、

ある日長いコメントを書いた。

異質なコメントだ。

僕はその長いコメントで、そのブログの記事から感じる「 秘められた想い 」に関して、

「 こう感じるんだ?違う?」なんてオッカナイことを思い切りストレートに書いていた。

「 ほんとはこうなんでしょ? 」って。





すげえ蛮勇。

そう思う。

馬鹿じゃないとこんな越権はやらない。

余程の馬鹿しかこんな無体はやらない。

他者分析は人の領分を越えた行為だ。

同じ空気を吸えない電脳世界でこれをやるリスクは、既に身をもって思い知っている。

文面から、すべてを読み取る才能も資質も、土台鈍な僕にはない。

あるのはパラノイア的な強い思い込みだけだ。

人を見透かす千里眼は、僕にはない。

結末は最悪になる時のほうがずっと多い。




でもやった。




彼の魂が、それを望んでいると、僕の魂が告げたからだ。

自分の魂は思い込みが強い。

冷静とは程遠い気の触れた魂だ。

和魂より、本当は荒魂にずっと近い。

信用すれば火傷する。

わかっちゃいるが、コレより他に、決め手になる材料が手前の中の引き出しにない。

選択は毎度毎度、賭けである。

気の触れた絶対者が、僕の判断を最後に決める。

末恐ろしい人生だ。

それでも何度痛い目をみても僕が自分の声に従うのは、

この馬鹿が人生の節目で、何度か決定的な正しい判断を下してきたからである。

こいつは諸刃のキチガイだが、怪我する覚悟で信用するにはギリギリ足りる。

気のいい暴君だ。





記事への評は、

突き詰めると人物への評に転じてしまう。

文には書き手の生涯が移されるからだ。

隠せる人は、相当の巧者だろう。

ほとんど全ての人間は、自分の色を隠せない。





いつのまにか、

僕は記事を通して、人物評をやっていた。

蛮勇だった。





通じたことがわかった時の喜びは、

半端なもんじゃなかった。

彼の中で自分の言葉が価値を得たのがわかった。

書いてよかった云々よりも、

彼が「 嬉しい 」と書いた一言で、心が震えた。

嬉しかったぜ。






僕はロムラーです。

気力不足で思うようにコメントできない。

書くべき返信にチカラを注ぎきってしまう。

「 求められている 」と感じなければ、容易に書き込めない。

楽しげな記事への番が廻ってくるころにゃ精も根も尽きている。

果てしなく持久力のない筆圧。







わずかなブログが、気ままにコメントを許してくれる。

そんなブログですら、殆どの記事には「 石 」が入っていて、

即座に色をつたえようと勝手に暴走を始める自分。






そーゆーワケで、僕はロムラーである。

トラバも滅多にしない。





僕はロムラーなんである。




みんなごめんね。書き込みできなくで。
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by 201V1 | 2004-07-29 10:35 | カテゴライズ前・生ログ
自前の出刃で刺される


ブログでメッセで方々で、

最近手前の言葉で身を切られてます。

かつて手前のぶった一節を、

それを自分のものにした人々が、

心の中でもう一度切っ先を研ぎ澄まし、

「 よいしょ 」と小生に返してくる。

戦慄します。

そのあまりの切れ味に。






山田は言います。

「 あんたの言葉は核弾頭 」だって。

「 さもありなん 」とは考えていたけれど、

研ぎなおされた手前の言葉で切られてみると、

予測してた衝撃とはまったくもって別物の、

皮膚や肉なんかねえよーに、

心の臓にそのまんまストント刺さる出刃の冴え。

俺はこんな言葉を紡いでたのかと戦慄する。

ガード不能の一撃が、被布と肉を食い破って心の臓に丸のまま刺さる。

防御なんかまるで無意味だ。

どんな鎧も貫通しちまう。

こええ言葉だと思う。





こんな切れ味は、

俺しか感じてないかもしれん。

それでもね、

この1割の深さまでしか、一発目の読み手に突き刺さらないとしても、

こりゃあ相当兇悪な言葉だってのはなんとなく分かります。

俺はとんでもねえ弾丸を、すげえ勢いで乱射してたのですね。

いまさらながら、こええ奴だと痛感する今日。

それでも撃とうと心に決める。




人間が口に出す言葉ってのは、

嘘じゃなけりゃあ、残りは2種類しかない。




「 信じてる言葉 」と「 信じたい言葉 」だ。

それは、

「 ちゃんと知ってる言葉 」と「 実は知らない言葉 」って意味でもある。

「 在る心 」と「在って欲しい心 」だ。

このふたつは、なかなかにして違う。




普段はね、コイツラは腹ン中でごっちゃになってる。

「在る心」も「在って欲しい心」も、魂の中じゃ同じことだからだ。




だがね、外から来る言葉になったとき、

普段判別のつかない「在る心」と「在って欲しい心」は、

それがどっちなのか明らかになる。



心の臓に丸のまま突き刺さってくるのは、「在って欲しい心」である。




「在って欲しい心」は、「かつて在った心」だ。

「在って欲しい心」は、「在ったハズの心」だ。

失くしたものだからこそ、心の臓に突き刺さる。

本来ある場所に、心は必ず帰るからだ。

失くした心が、隙間を埋めるのだ。

だからどんなに厚い壁も、言葉って奴は突き抜ける。

帰るために。





歌ってのは2種類ある。

「 あるんだぜ 」って歌と、

「 返せ 」って歌だ。

歌っ本人にゃあ、

どっちなのかわかんねえ歌詞の方が、

そうじゃねえのより多いかもしれねえ。

でもね、どっちかか、どっちでもあるかの2つにひとつなのは間違いのない。






言葉ってのは心だ。

言葉を貰うってのは、心を返してもらうことを言う。




だから俺たちはありがとうって思う。




勇気を返してもらう。

意気地を返してもらう。

克己心を返してもらう。

優しい気持ちをを返してもらう。

恥を知る心を返してもらう。

言葉によってそれらが戻る。

たまに影のささやくクソみてえな記憶が戻る時もある。




言葉は抜き身の人斬り包丁だ。

迷いも切れば、望みも断てる。

振り回すには覚悟がいる。




振ろうぜ。腹決めて。

研ぎ澄ました切っ先で、迷いを断ち切り、失った心を返すんだ。

言葉ってなあ、そのためにある。

人は、誰かが失っちまった心を、呼び戻すために、言葉を紡ぐ。

精一杯の想いを込めて、出刃で迷いを刺し貫くんだ。

失せやがれってね。






傷つけるための刃じゃねえんだ。

迷いを断ち切るための刃なんだよ。







言葉ってなあ迷いを断ち切る力がある。

迷いを生む問いで終わらせるにゃあ勿体ねえ。






だからね、ちゃんと振りぬくんだ。

「 でいやあ。 」

ってね。













寸止めなんて、ねえんだぜ。
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by 201V1 | 2004-07-28 18:58 | カテゴライズ前・生ログ
クソのような記憶。



べつにね、ドギツイ青春を送ってきたってワケじゃねえ。

ドコにでもある、つまんねえ話さ。




今の俺なら一撃でアタマ張って踏ん反りかえってるデクの耳をブッチぎって、

そのまま口に放り込んで噛み潰し、丸のまま飲み込んで、

それを見て固まってやがる雑魚どもの喉を一個ずつブッ潰せば解決できちまう喧嘩だった。

トラブルの種を一撃で廃人にして全部がキレーに片付くちょこざいな話。

ナンバー2の目玉の中に指突っ込んでかき回し、

2度と歯向かえねえ恐怖心を叩き込めばもう何も起こらねえ。

クソみたいにくだらねえ連中さ。

群れることしかできないタコども。

なんの覚悟もなく、50人がかりで平気で人を襲うクズ。

つまらねえ話だよ。





だがね11年前の俺は、へなちょこ野郎もイイトコで、

あんな屁タレ共と戦うのにさえ消耗しちまうシミッたれたガキだった。

「 誰も一緒に戦ってくれない」

そんな甘ったれた気持ちで、全部を隠蔽しようとする大人たちを憎んでた。

世界を憎みながら、呪いながら、ズタボロになりながら戦ってた。

気がつくと、いつも机を人差し指で叩いてた。

「 くたばれ。くたばりやがれ人間共。」ってね。

ありもしない核ボタンを、年柄年中押していた。

教室で、図書室で、理科室で、パソコン室で、ずっとトントンやっていた。

怨嗟の言葉を吐きながら。

ずっと思ってたぜ。

「 クソ共と刺し違えてやる 」ってね。

笑わせるぜ。

クソガキが。

手前が「 納得いかねえ 」っておっぱじめた戦いじゃねえか。

何が「 誰も助けてくれない 」だ。

馬鹿か、てめえは。

お前がススンデ始めた戦いだろうが。

イヤならハナから犬になるのを選べばよかったんだ。

喧嘩を選んだのは手前じゃねえか。

泣き言ぬかすんじゃねえよ、自意識過剰のボンクラが。

お前は何を期待してたんだ?

皆がお前の盾になってお前の意地をかけた戦いに参戦してくれるとでも思ってたのかよ?

死に晒せ。ド阿呆が。

お前の戦いは、お前が望んで始めたもんだ。

お前だけのものだ。

ふざけるなよイカサマ野郎。

そんな気概で喧嘩をやるから、手前は未だにビビリなんだよ。

11年経っても、幸せが怖くて仕様がねえんだ。

未来に希望があればあるほどお前は不安になっちまう。

失うのがこええからだ。

単機で突っ込むのは平気でやりやがるくせに、

死ぬのも屁とも思わねえくせに、

平和を勝ち取っちゃったらどうしようって思っちまう。

途端に幸せを失うのがこわくなっちまう。

そうなる自分を予見できるから、幸せが手に入りそうになると足がすくんで動けなくなる。

とんだ狼少年だぜ。

なにが「 地獄 」だよ。

お前が見たのは入り口ですらねえ地獄の手前の裏路地だ。

おめえがそんなになっちまったのは、あの3年間の所為じゃねえ。

戦いを始めた時のお前の気概がふざけてたからだ。

あそこにゃあ、地獄なんてなかった。

あったのはヌルイ暴力と裏切りだけだ。

お前の気概がそれに耐え切れなかっただけなんだよ。

クソみたいな経験が、お前を変えたんじゃねえ。

ふざけろ、へちま野郎。

お前がナメた覚悟で不相応な喧嘩を始めたから、

今の傷があるんだよ。

お前の所為なんだよ。

誰の所為でもねえんだよ。

ふざけたガキだよ。手前は。

覚悟もねえのに喧嘩なんかするんじゃねえよ。

ポンツクが。





だがね、そのお蔭で今の俺がいるんだよ。

俺は、世界を呪ったことがある。憎んだことがある。

汚物と刺し違えようとしていた時期がある。

あの時代が、俺に強さをくれたんだ。




強い?お前が?

ふざけろよ、へタレ野郎。

なにもできやしねえ奴が、口だけはよく廻りやがる。

筆がありゃあ、世界をひっくり返せるとでも思ってるのかよ?

書けば真実になるなんて思うなよ?

おめえの強さって奴はトコトンいびつなんだよ。

ストレス耐性?

はっ。

強がってるだけさ。

普段は阿呆みたく頑丈だがね、それは手前が亀みたいに丸くなってる時だけさ。

丸裸の時の弱さを知ってるだろう。

飯も食えなくなっちまう。

無理やり喰っても戻しちまう。

一週間で5キロも6キロも体重の落ちるモヤシ野郎のどこがいったい強いんだよ。

気の触れた気力で身体は動くかもしれないが、最初のうちだけさ。そんなのは。

丸裸の時期が二ヶ月も続けば、お前はコロリとイッちまう。

気力で全部を誤魔化せるなんて大間違いだぜ。

お前がな、困苦をさして嫌と思わないのは、それに慣れてるだけだ。

慣れ親しんだ場所だから、嫌だと思わない気持ちが恐怖に勝ってるだけなのさ。

勇気があるわけじゃねえ。

お前は古巣に戻りたがってる可愛そうな子供だぜ。

幸せを絵に描いたような家に生まれたくせに、

たかだか高校の屁みてえな3年で愚にもつかねえふざけた情念に絡めとられちまう。

そこが故郷とカンチガイ。

てんでヨワッチイ魂さ。

お前なんか信用したら、とんでもねえ目にあうぜ。

くたばりやがれペテン野郎。


























































































たまにコイツと話す。

ずうっと心の裏側で、生き血をすすってる寄生虫と話す。

話すってゆーのは正確じゃあない。

厳密には奴にスポットを渡す。

で、書かせる。

あとで読む。

むかつく。

嫌な野郎だと思う。

だがね、こんな否定的にしかものを語れない灰汁のない馬鹿野郎でも、

結構な効用って奴がある。

この馬鹿がぬかしてる寝言が真実かどうかは、

今の俺にとっちゃどっちだろうが大差がない。

眼中にない。

過去がなんだろうが俺は世界との喧嘩を勝つために抗い続けるだけだ。

影が何をぬかそうが知ったこっちゃねえ。

せいぜい吼えてろ。

手前じゃ何もしようとしねえ薄っぺらな日陰野郎。

隠花植物に何を言われよーが効きやしねえよ。

血を吐いたのは俺で、断じてお前じゃねえ。

勝手に喚きやがれ。

手前がくだらねえ世迷いごとをのたまう度に、俺はどんどん熱くなるんだぜ。

直に手前も必ず焼き尽くしてやるからな。

手前のつまらねえヤジなんぞ、今の俺にはまるで効きやしねえんだ。

ざまあみさらせ。

業病病みが。

死に晒せボケが。






俺はね、確かに困苦をあんまし苦痛に感じない。

「 キッツイ是 」ってしんどい思いを繰り返しても、

怖れを知らず何度も火中の栗拾いにいそしむ阿呆だ。

火傷を繰り返して今日がある。

その度にタフになってきたのが自分だ。

今は普通なら死にかねないとんでもない火傷だって1週間で捻じ伏せれる。

脳神経が死んでいく音を聞いたって、2週間で全快できる。

伊達や酔狂で火事場で踊ってたワケじゃねえ。

全部は世界と殴りあうためのだ。

俺が幸せにぶるっちまうだと?

アタリ。

俺は確かに幸せがこええ。

絶頂から転げ落ちる時の圧倒的な不安感を知ってるからだ。

幸福を失ったときの禁断症状の苦しさをしってるからだ。

だから何だ?

俺が退くとでも?

馬鹿をぬかせ。ヒョットコ野郎。

俺はブレーキなんざ、とっくの昔に捥いでるんだよ。

誰がかけるかブレーキなんざ。

寝言は寝て言え脳軟化チンパンが。



いいか、よく効け寄生虫野郎。

この際だからハッキリさせといてやる。

俺に後退はない。

絶対にだ。

立ち止まりもしない。

禁断症状だろうがなんだろうが喰らってやる。

そんなもんで俺の漸進を阻めると思ったら大間違いだぜ。

俺はね、11年前、極大のビビリだった。

腰抜けだった。

だがね、そのおかげで戦いきったあとにゃあ、恐怖の克服なんざ朝飯前になってるんだよ。

怖いだあ?

だから何だってんだ。

怖いなんてのは、腰の入った蹴りの一発でぶっ飛ばせるハリボテの壁だ。

そんなもん屁でもねえ。

恐怖何ざ、15の時に何度も何度も捻じ伏せてんだよ。

何度でもきやがれ。

どんなデケエ恐怖だって捻じ伏せてやるぜ。

畏れはあっても恐れはねえ。

怖い痛いはガキの言い訳なんだよ。

そんなもんで怯んでたまるか。この俺が。

俺は幸せになるんだよ。

恐怖を捻じ伏せて。

幸せが似合わない人間なんていねえって歌った人間が、

びびって立ち止まる理屈なんてねえんだよ。

俺には幸がついてんだ。












振り返るたび、クソみたいな記憶が、足にまとわりついてくる。

振り返るのをやめるなんて選択肢はない。

過去は厳然としてある。

足に絡みつくヘドロを叩き落すには、

連中の正体を仕留めなきゃならない。

白黒ハッキリつけてやらなきゃいけない。

てめえらなんぞにゃ断じて屈しねえって決意を、

大声で叫ばないと始められない勝負がある。

ヘドロとの戦いってのはちょっと勝手が違うのだ。





俺は世界と喧嘩する。

ヘドロッチョをイワしながら、世界と戦う。

足がもげても東へ進む。

人間が東へ進めることをなにがなんでも証明しなくちゃならない。

そうじゃなけりゃあ、どんな歌も嘘になっちまう。

戦いに負けちまう。

立ち止まることなんて許されねえ。

幸はずっと先にいる。

追いつかないことには、なに始まったりしねえ。








歩くんだぜ、右足。

前に進むんだぜ、左足。















足ってなあ、そのためについてんだぜ。

震えるためでも、ヒザをつくためじゃないんだぜ。








俺たちの脚は、前に進むために生えてるんだぜ。
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by 201V1 | 2004-07-27 23:23 | カテゴライズ前・生ログ
皆へ。怒ってくれてもかまわん。でも読んでくれ。

詩 utagoto 事へのコメントより転載。





読ませていただきました。俺ね、あなたの仕様、キライじゃないぜ。あそこにね、あなたがどんなコメントを書いて、そのあとあの文章をトラバしたのか俺は知らない。けどね、あなたのこと、ぶっちゃけ俺は最初っから最後まで、ムカついてないの。皆は「 なんでだ! 」って怒るかもわからんが、俺はムカつかなかった。俺は、あなたの仕様、この文章、結構なもんだと思ってるよ。お世辞じゃなくてね。たいした文章だと唸ってる。よく歌った。俺が絶賛してやるぜ。


俺はね、山田にゃぞっこんだ。言葉屋にもたまにもハコにもぞっこんです。でもね、俺はあなたの味方でいる。これからもずっとね。理由はあなたが素直だからさ。いい魂の色だと思うぜ。てめえの命を晒せるチカラを持ってる。

剣を捨てるなって、誰かが貴方に言ったけど。俺にゃ貴方は剣を落としたようには一度も思えなかった。上手なやり方じゃなかったんだろうが、それってそんなに大事かねと思う。振り回せたら上等ってクソ重い剣だって世に中にはあるんだ。だから俺は貴方を責めない。他の誰が責めてもね。俺は責めないぜ。


ずっとね、ここに通おう。約束するよ。俺は貴方の戦いを見届ける。過去は執念深く、俺たちの周りにまとわり続ける。クソみたいな記憶が何度も悪夢になって襲ってくる。抗うしかないんだ。リジニアスだけが最後に残ってる希望だ。頑張ろうぜ。

俺は貴方の味方をしよう。皆聞け。俺は彼女の味方でいる。皆は怒るかもわからんが、俺は彼女の味方でいる。魂が彼女を仲間だと告げるからだ。俺は自分の魂に従う。俺は彼女の味方をする。

とゆーわけで、和魂要塞、勝手ながら決意表明させて頂きました。水面下の出来事は分かりません。ですが魂が告げます。彼女は敵じゃねえと。だから彼女の味方でいる。

文句があれば打たれよう。黙って打たれよう。それが言葉屋やたまやハコが憎んだ彼女に味方する俺の覚悟です。

言葉屋、たま、ハコ。俺は君たちの友達だ。だけれど彼女を敵にできない。仲間だからだ。

俺は彼女の味方でいる。彼女の戦いを見届ける。力の限り持ちうる言葉の全てをかけて、彼女の戦いを補佐しよう。彼女もまた、俺たち同様過去と対決する人だ。だから俺は、彼女の隣で言葉を紡ごう。ありったけの力を込めて
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by 201V1 | 2004-07-27 21:40 | カテゴライズ前・生ログ
~間合い~ 出会いを求める君へ。

間合いを詰めて、人はもう一段深いトコで出会う。







この意味で、知り合って20年、同じ席で酒を飲むようになって10年経って、

もう一度その人と「 出会う 」って体験を、結構な人間がやっている。





この一段深いところで繋がる出会いを、邂逅ってナマエで先人達は呼んだ。

出会いってなあ、ホントはコイツのことを言う。

コンビニのコンニチワ・イラッシャイマセのことを指すんじゃねえ。

馴れ合いの酒を指すんじゃねえ。




出会いってなあ、

剥き身の出刃をひっさげて、

一撃必倒の間合いまで踏み込んで

初めて巡ってくる彗星だ。

自分で掴む星である。




この出刃は相手の喉下に突きつける為のもんじゃない。




相手の拳に握らせて、

こっちの喉笛に刃をあてがわせるための出刃だ。

そうやって捨て身で真剣の勝負を相手に求めれば、

語り合うに足る人間の多くは、

その間合いから逃げたりしない。




出会いってなあ、

そうやって捨て身で造るに足るもんだ。

待ってるだけじゃ、容易に出会いはやってこない。

奇跡はおこることが奇跡だから奇跡と呼ばれる。

奇跡を座して待つ奴をして、へなちょこと言う。





「つまんねえ人間ばっかだぜ」

「人間なんざ語るに堕ちるぜ」





そー思ってる奴はアマちゃんだ。

ひょーろく玉だ。

しけた酔いどれ線香花火だ。




周りの人間がつまんなく見えるのは、

君が「 踏み込まない 」からなんだぜ。

君が出刃を相手に渡さないから、真剣の勝負が始まらないのだよ。

びびっちゃダメよ、闘士なら。






「 さあこい。さあ刺せ。さあ殺せ。 」






しない剣道じゃ、相手の命を奪えない。手前の命も晒せない。

魂の見えない一千の戦いなんかより、

たった一度の真剣の切り合いがどれほど多くのことを教えてくれるか。

だから人は真剣の勝負を挑む。

「 いかが?」ってね。

白光りする出刃ぶらさげて、「 いかが?」ってね。





果たし状を送る。

果たし状を受ける。

間合いの内側で人と出会う。







ノーガードってなあ、このことを言う。





出会いがなきゃあ、

この星から人間があふれ出しても人は1人だ。




「 人物 」ってのはゴマンといる。

出刃を突きつけあうに足る達者は、まわりにゴロゴロしてるんだぜ?

挨拶してる人々のなかには、出会っていないその人がいる。





出刃を抜いてみな。

最初はね、下手な誘いでポカンとふられることが多いかもしれん。

でかい恥をかいて、でかい恥をかかせて、

果し合いまで持ってく器量が、ちょぴりづつだが備わっていく。

そうやって出会あう機会を作る器量を育てるんだ。




「 いかが! 」




斬り合いに持っていくんだ。

出会いたいなら出刃を抜いて相手に渡せ。

じゃなきゃ生きてる意味の半分はねえ。





「 いざ尋常に!」

「 すわこそ!」





出会いってなあ、こうじゃなくちゃよ。

いくぜベイビー?

刃ぁ抜きな。

白刃煌く命の舞踏。

同じ馬鹿なら踊らにゃ損だぜ。
















侠の邂逅ってなあ、このことよ。
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by 201V1 | 2004-07-27 12:42 | カテゴライズ前・生ログ


鰐口家のモットーは「 火が出るまで使え。 」である。



今日、13年使っていたトースターが遂に死んだ。

かれこれ6年ほど前から、

既にトースターなのか炭なのかイマイチ判別の困難な物体に変貌していたが、

それでも機能面では十分に「 焼く。中に入ってるものを。」という同一性を保持していた為、

「 電源が入っている限り燃やし続ける 」という見境なさを発揮する本日まで、

長きに渡って第一線で活躍するコトを許されていた。






今朝方「 俺は燃え尽きたいんだぜ 」という思慮のない蛮勇を奮い、

小生の「 たらこトースト 」を最後の任務に勇退することになった鰐口トースター。

君は最後の最後まで、鰐口家の備品らしく勇猛果敢にがんばった。

ありがとう。

おやすみなさい。





思えば6年前から倉庫で静かな眠りについている「 洗濯機 」の最後も勇壮であった。

20年間、鰐口家の衣料の尽くを洗浄した来た二層式洗濯機。

彼は何度もくじけそうになりながら、老いた身体に鞭打って力強い回転を続け、

最終話では、「 底部の回転盤を空に向けて飛ばす 」という離れ業をやってのけ、

天井に穴を開けてくれた。

小生はその時、彼の「 わが生涯に一片の悔いなし!」という魂の叫びを聞いた。

前のめりで死んだ稀有な洗濯機である。




限界まで働き続ける器物達。

稀に出会える彼等のような「 本物 」を想うたび、

ヤオヨロズの神々の存在を感じる。




物には稀にだが、モノホンの魂が宿る。

滅多にないことだけれど、

たまにそーゆー根性の座った器物がある。




小生は、頑健な器物が好きだ。

壊れないぜっていう、彼等の加減を知らない意気を気持ちよく思う。




八百万の精神に今日、ささやかな賛辞の言葉を贈ろう。














ものども。見事。
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by 201V1 | 2004-07-27 10:00 | カテゴライズ前・生ログ