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三号機の近影

 さて、

 三号機がロールアウトしてから、

 既に8ヶ月が経過し、

 もうじき9ヶ月なわけだが、

 人間の子供の育つ速度は、

 犬猫のそれよりずっと遅いはずなのに、

 間近で見続けている親の主観では、

 恐ろしく速く感じるという毎日が、

 ちょいと寂しい昨今である。












 2週間の早産で、

 2000ちょっとしか目方がなかったころ、

 生まれたばかりの三号は、

 「 ふにゃあ・はにゃあ 」と、

 子豚だってもうちょっとしっかりしてるだろうにと思われる頼りなさで、

 小さく泣くことしかできなかったもんだが、

 いつのころからか、

 爆弾みたいに炸裂する音量で泣けるようになり、

 仰向けから寝返りにでうつ伏せに転がるコツを掴み、

 拙かった匍匐漸進が急激に高速化し、

 今では、

 仰向けから伝い歩きまでの一連の動作を、

 独力で完遂できるようになってしまい、

 最近までほとんど植物状態だった分際で、

 もはや動物全開・迷惑千万である。

 








 三号が今、

 ハマッている遊びは、

 「 お父さん登り 」と「 お母さん越え 」というアスレチックであり、

 これは、

 父の胸を崖に見立てて乳首に爪を立ててよじ登り、

 母の顔面を峠に見立てて鼻の穴に足をかけて乗り越える、

 非人道的な遊戯で、

 肉遊具としての運命を強要さるる若夫婦には、

 かなりの肉体的苦痛と精神的疲弊を免れえず、

 まんざら赤ん坊でなかったら全殺しの心境の日々が続いていたりし、

 他人事でないのが残念でならぬ。





 

 






 

 

 あっという間の8ヶ月であった。











 

 

 

 

 赤ん坊は、

 どんどん大きくなる。













 毎日、

 毎週、

 毎月、

 新しい三号が姿を現す。













 ひとつづつ獲得されていく能力の影で、

 ひとつ何かができるようになるたびに、

 何かが遠のき、

 何かが近づくのがわかる。











 子育てが、

 やり直しがきかないのは、

 時間が戻らないからではなく、

 獲得されたことで失われたものは、

 いつ振り返っても、

 記憶の中にしかないからだ。






 そのときの我が子には、

 そのときしか逢えないという真実を、

 新生児から幼児への発達を急速に遂げた三号は、

 我々新米の父母に教えてくれた。












 









 「 二度は逢えないんだぜ。今このときの俺には。 」






























 生涯を通じて関わりあう相手にすら、

 一期一会の気概で望めと我が子は言う。

















 


























 末恐ろしい餓鬼である。
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by 201V1 | 2007-04-28 22:26 | カテゴライズ前・生ログ