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201V1式痩身術その3
朝、

「バブッ」 という音で目を覚ました。

赤ん坊の声ではない。大体にして、このアパートに幼児はいない。

ってゆうか、赤子はあんな「怪音」はださない。

この日、齢19を目前にしながら、小生は自らの脱糞による「破裂音」で目覚めるという「十字架」を背負うに至る。




「おぎゃあ」




現場となったアパートは、今は孤児院に勤める留学仲間の借家である。ガリッサからナイロビに戻った小生は、次の潜伏先をここに選んでいた。しかしながら「貧な連中」の考えることは皆同じで、今この場には小生を含め、都合「6人」の宿無しどもが雑魚寝しており、この馬鹿共ときたら、一貫して人生に明確な目的がないクセに、「他人の鈍」で浮世に快楽を求める点は「共通で不動」という「体たらく」の性悪揃いときている。まぁ言うなれば、バックパッカーの短所を伸ばして他を削ったような人間外道の群れであり、しかる堕落の権化どもを前にして、「脱糞」の事実がひとたび露呈しようものなら、小生の「基本的人権」は瞬く間に蹂躙されることは必定である。「おもらし野郎・フンダレボッチ」として三国に勇名が轟くのに3日と時間はかかるまい。そうなれば大手を振っての街道の移動に「嘲笑の嵐」がBGMとなることはまず間違いなく、それ以前にリアルタイムで「スカトロマン」呼ばわりされるに決まっている。無体である。断じてそのような扱いをうけるイワレは当方にはない。当方は、「朝一番でうんこをもらした。」だけである。



これ以上の恥辱はない。




思えば恥辱が多すぎる。というか「それのみ」の人生だが、この上の恥の上塗りは、先祖が祟る危険がある。思えば悪辣な先祖である。遺伝子プールの「全てが業」の我が身である。あの道理の通じない連中が「自らを棚上げ」して墓穴から這い出し、自分を祟るのかと思うと、とても正気を保てない。いかな小生といえども気が振れる。(詳しくは「血系編」で


気のふれた小生は、文字通り「証拠の付着した着衣」を、「そのまま丸ごと便所に流す」という豪気な結論に達し、やおら便所へと向かった。


慈悲心の感じられぬ便器を眺めつつ考える。



「流せるのか?」



小生は普段、「ノーパン人生」を強いられて浮世を忍んでいる。それは「洗濯がメンドイ」という「抗い難い衝動」に屈しての結果であったが、これが原因で昨夜もノーパンであり、言下に今もノーパンである。したがって当然の帰結として、「暴発したうんこ」は遮蔽物に阻まれることなくズボンを直撃するという未曾有の大戦果を挙げるに至っていた。


「ワレ、キシュウニ、セイコウセリ」 (やかましい


さらに敵の奇襲部隊は今現在も「尻を汚す」という実力行使を続けている次第で、こうしている間にも着実に小生の下半身は「汚辱で陵辱」という屈辱カーニバルの最中にある。しかしながら、現在隠匿すべき、闇に葬るべき「汚物」は、世間一般に流通している「ぱんつ」とはサイズ的に天地の隔たりのある「一代の大物」である。それは「ソフトジーンズ」などという「弱卒」ではなく、「コーディロイ」と呼ばれる「詰まる気満々」の勇将であり、流すには、無駄に志気が高過ぎる。


この期に及んで「便器を詰まらせ・逆流」なんてことになれば、隠ぺい工作の失敗は勿論、二次災害としては空前の規模で「うんこ一揆」が発生してしまう。それは「尊厳の打ち壊し」を意味し、国を預かる一領主として断じて歓迎できる未来ではない。



「主、主たらずんば、臣、臣たらず」



なんか、書いてる本人もよくわからなくなってきたダイエット編だが、時代設定に錯誤を感じる昨今だが、このままいく。畜生が。だいたい長すぎるんである。それ以前に何処がダイエットなのか甚だ疑問だが、まぁ何?製作が開始された時代の流行が「掴み」であり、コンセプトが一過性サイト名「母乳戦線」と同じという点にすべての原因がある気が多分にするが、まぁいいや。もぉいい。行く。やりゃあいいんだろ。やりゃあ。小生は頑張る。頑張って事態を収拾する。(近年まれに見る収拾の必要な物語


さいわいコーディロイは「茶系」であり、いわば「迷彩仕様」である。したがって侵食による外見上のダメージは今のところ軽微で済んでいるが、本体である「尻」そのものは既に大破しているといってよく、気持ち悪いこと至極である。尻の感覚からしてそろそろ外装にも被害が拡大しつつあり、事態は火急的速やかな打開策を求めていた。この上は最後の手段をとる以外に選がない。





=戦国の世は、天下泰平のため、英雄豪傑の血を欲している=




「誰かが犠牲にならねば、世は治まらぬ」



ってんで小生は、ついに「洗う。真面目に。」という1番気がつきたくない真っ当な方法に着手せざるを得ない状況に追い込まれた。「洗濯」などという労役に服するとは憤懣さめあらぬ事態だが、やらざるを得ない。やる。小生は洗う。天下万民のため、甘んじてこの労役に服す。汗を流す。


意を決した小生は、うんこを「ほふる」ため、洗濯場へと向かったが、半自動洗濯機の中には家主のブラジャーなどの「異次元物体」が投じられており、不可触なムーディ。剣呑な気配が漂っている。ヘタに触ったら「まずそげ」である。家主のイギーの夜の生態は未知であったが、まぁなんというか比較的「おおらかとは無縁」であるらしい噂は耳にしているため、他の「おおらかな友人」の下着と比較してもろもろの病気に感染する危険はない。ないが触るのはまずい。


占領軍に駐屯されている「洗濯機」は放棄するとして、残る戦略上の拠点は「バスルーム」以外にない。しかしながら彼の地は「毛等の支配」に甘んじた負の歴史をもつ暗黒大陸であり、バスルームは洋式である。つまりバスタブ以外に給水口がない。浴室の床に穴がない。つまり、うんこを「いわす」には、人間が浸かるであろう「バスタブ」においてより他は手がないのである。

仮にも人間が湯に浸かる風呂釜において、うんこを「みそぎ」してよいものだろうか?道義的にアリなんじゃろうか?市街地における戦闘行為に理はあるのか?小生は熟考の末、先人達に見習うことにした。













「助さん、角さん、やっておしまいなさい」








黄門様も、市街戦を好んで行われた。というかほぼ全部が市街戦であり、乱闘である。水戸光圀公に許されて、万物の霊長たる小生に許されない道理はない。





「おらおら」






俄然、やる気を出した小生は、「汚染」されたコーディロイを風呂釜にぶち込み、洗浄にいそしむ。無論、洗うには、「脱ぐ」という前提条件があったが、いかに何でも「まるだし刑事」では警官に捕まるので、現地の変な柄の腰巻を巻く。で、洗う。それに準ずる作業を行う。触るのが嫌なのでキャタピラ状の「バスタブのフタ」を丸め、「棒」にして押す。押しまくる。






ゴリゴリ






ニワカに水が濁り始め、大方の予想通り、茶褐色の汚水がバスタブを満たしていく。それと同時にバスルームには異臭が漂い始めたが、まぁ「漏れた量」がダイナミックだったのでこの辺は別に驚くには値しない。




「てい。てりゃあ。」




=  プーン  =





・・・・・まぁ、なんというか、流石は「病人の便」だけあって、ちょっと普通では予測できない「すごい色と匂い」である。大体、なんでシャンプーの泡そのものが「茶色」になるのか理解できん。敵は想像を絶する潜在能力を秘めているようである。ってゆーか、この作業は危険だ。戦場の熱気に刺激され、たびたび後続の部隊が出撃しようとするのである。





「あっ。・・・ああ。」





などど、ひとり、よがりながら、突出しようとする後続の統制に苦心しながら戦うこと10分。しかしながら、一向に水が透明にならない。濁りが増大の傾向を増す。そのときである。なにやら背後に気配を感じた小生が振り返ると、そこには家主のイギーがいた。悪臭の充満するバスルームに佇む彼女の目は、大きく見開かれ、身体は固まっている。



イギーは聖母である。孤児院で孤児の面倒をみる現代の聖女である。このあいだ、同僚の日本人に強姦されかけてブルーになっていたが、「黄色いマリア」との異名をとる彼女の慈悲は海より深いと評判だ。小生は、イギーの真心に期待する。良心にかける。よもや小生に対して非道な扱いをもって接することはあるまい。



イギーは、今、その場で行われている行為をようやく理解したらしく、自失から覚めると、おもむろに口を開いた。















「イヤァ。出てってぇ」












小生は、アパートを追い出され、路上にひとり、ぽつんと立ち尽くしている。腰巻を巻いて。汚物の入ったビニール袋を持って。


あてどなく、我が身の行く末を案じる。この先全体どーすればよいのか?腰巻一丁で考える。いずれにしても宿無しでは生きていけぬ。


次に身を寄せる当てもないままに、バス停へと、へっぴり腰でとぼとぼ歩く。



しかしながら、このような絶望的な状況にあっても尚、降りかかることをやめぬのが「不運」であり、それが人の生涯である。



悲劇はまだ序章に過ぎず、運命の女神は、未だ小生を暗黒の世界から解き放ってはくれなかった。


\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\      とうびいこんてにゅ。
by 201V1 | 2004-05-26 21:49 | ■ダイエット
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